2020
10.09
悲観的な虚弱高齢者 もっと入浴の機会を~『入浴福祉新聞 第69号』より~
従事者向け
『入浴福祉新聞 第69号』(平成11(1999)年9月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
悲観的な虚弱高齢者 もっと入浴の機会を
神奈川県の川崎市が、介護保険のための65歳以上の市民を対象に調査をしたところ、虚弱な高齢者ほど人生に悲観的なことが判った。
調査には2250人が回答を寄せたが、日中も自宅で寝たり起きたりすることが多い生活をしている、いわゆる虚弱・病弱な高齢者の約半数が「生きていても仕方がない」と答えたそうだ。
しかも、7割近くの人が、「人生は歳をとるほど悪くなる」と悲観的になっていたという。
その反面、持病はあっても外出に支障がない高齢者では、「生きていても仕方がない」と感じている人はわずか16%。趣味や買い物などで週に5日以上は外出している活発高齢者になると、やはり7割強が「幸せだ」と感じていたそうである。
高齢になれば、誰もがいつかは虚弱・病弱になるわけだが、身体力の低下が精神的な張りも減弱させるようで、それを埋め合わせるためにも、デイサービスのような福祉を拡充したり、入浴が心身に与えるいい影響を、もっとしっかりと活用してゆくべきではないだろうか。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。
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